関内駅前にある築55年の商業ビルの11階へ事務所を移転した。
以前のオフィスはマンションの最上階のリノベーションで
住宅のように心地よく働くことのできる場所であった。
移転前のオフィスの雰囲気や、メンバー間の交流を今回の移転で失わないこと、
既存内装の無いスケルトン物件であった為に
量産された横並びのオフィスにしないことが重要であった。
プランの中心にフリーアドレスの大デスクを配置し、それを取り囲むように、
キッチン、トレーニングジム、MTGルーム、シャワー室、
窓際にはリビングスペースと住宅的要素を配置している。
キッチン前のタイルカウンターは食事や、スタンディングデスクとして、
時にはお酒を飲んで交流する、バーカウンターとしても使える場所とした。
メンバーが皆、自分の時間を大切にしながらも、
自由に楽しく働くことのできる環境づくりを目指した。
ベンチの上に置かれた座布団や大きな暖簾、
ミッドセンチュリー期のヴィンテージ家具などの
家具や素材は時代やテイストの異なる要素を共存させるために選択、デザインしている。
国や時代、古いこと、新しいこと、
ひとつの概念にとらわれることのない私達の考え方を反映させたオフィスである。